皆さんお久しぶりです。カナタです。
時間が経つのは早いですね。気づいたらもう3月ですよ。3月といえば進捗の季節。全国のロボコニストの皆さん進捗はどうですか? え、私ですか。進捗ダメです。
前置きはここまでにして、そろそろ本題に入りたいと思います。
ロボコン業界ではロボットのフレームにアルミニウム合金を使用することがほとんどです。もちろん私たちG-roboでも、アルミニウム合金の角パイプや平板を組み合わせて機体を作っていますが、それだけでは限界があります。ただでさえ近年、3DプリンタだのNCフライスを駆使して、ロボットの性能だけでなく見た目のカッコよさも向上しているこの業界。生き残るためには何か新しいことを試みる必要があります。
そこで私が注目したのは、「アルミにこだわる必要はないのでは」ということです。今まではアルミの角パイプを組み合わせただけの機体でした。「目的に応じて素材を選択する必要がある。」と、後期の講義で教授もこのようなことをおっしゃっていました(はず...)。
ミスミのカタログを見ると、あら不思議。そこにはたくさんの工業用素材が載っているではないですか。そうしてやっと見つけました。それが私の理想の素材。こちらです!
MCナイロンです!
MCナイロンは普段、小原歯車工業(KHK)様のPSプラスチック平歯車でお世話になっていますが、板材として手にしたのは初めてでした。
どうしてこれを選んだか、というと、MCナイロンはエンジニアプラスチックの中で機械的強度に優れていたからです。以前はアクリルを個人的に愛用していましたが、いかんせん強度が低すぎました。アクリルに取って代わる存在としてMCナイロンを採用しました。
本音を言うと、青色カッコいい。これが一番の理由です。
入手した翌日に早速工場に行って加工しました。残念ながら今回製作したものはNHKで使うかもしれないので非公開です。企業秘密なので勘弁してください。ただ、とっても面白いものが出来ました。私の最近のおもちゃになっています。
その代わりといってはなんですが、加工した個人的な感想を申し上げます。
けがき、ポンチ打ちは問題なくできました。ただ、けがき線が見えにくかったですね。使った工作機械はボール盤とコンターマシン。穴あけはスムーズにできました。コンターマシンで切断した時に樹脂特有のあのバリのようなボサボサしたものは発生しました。
これはニッパーで簡単に取り除くことができますし、最後にやすりをかければきれいにすることができます。
長々と説明してきましたが、MCナイロンを使って二次ビデオ審査の機体は更に完成度を高めたいです。
次はわさび侍にお願いします。
MCナイロンの詳しいことはこちらをご覧になってください。
http://jp.misumi-ec.com/pdf/fa/2015/p2_979.pdf
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